一縷の望み

思い通りに行かないことも、思い通りに綴る毎日

スタッフの心得10か条(とある本より)

第1条「まず謙虚に、そして、もののあわれのわかる人間に」
 慎み深い人柄こそ、助言・援助を主役とするスタッフの第一条件。
 ヒト(ライン)の苦しみを知り、モノ(カネ)の大切さのわかる人間でなくてはならない。

第2条「悩み、考え、苦しみに耐えて、技を磨き、活かせる実力を」
 受け売りではなく、自らが悩み、考え、苦しみに挑戦し、耐え抜く精神力を。
 一点に集中し、技を磨き、実戦で技を活かすことこそ、最大の自信となる。

第3錠「決して権力を振りまわすな。権威ある存在に」
 スタッフは、峻厳な結果の責任を背負うがゆえに、相応の権限が与えられる。
 人望、見識、実力のあるスタッフだけに権威は認められる。

第4条「現場・現物・現実の三現主義に徹して、モノを観て、触れて、尋ねよ」 
 結果を待ち、データにたよるのは、スタッフの堕落と自戒せよ。
 眺める、見るではなく、真実を観よ、モノの本性を尋ねよ。

第5条「指摘するだけでなく、ラインに助言・援助をせよ」
 指摘するだけのスタッフは蛇蝎のごとく嫌われる。
 助言・援助ができるようになるまでは、ひたすら研鑽・努力せよ。

第6条「つねに問題意識を持ち、的確な重点思考を」
 現状満足ではなく、昨日よりも今日、今日よりも明日へ現状打破を。
 重点思考とは、”拾い上手の、捨て上手”である。

第7条「いくつかの手段のなかから一つを決断し、迷わず実行を」
 ラインの立場になって判断できないスタッフは、単なる評論家にすぎない。
 決定するまで、甲論乙駁、決定した後は殉教者精神で勇猛果敢に実行を。

第8条「実行計画は、足を運び、頭を下げ、納得、根回しを十分に」
 ラインに計画をOKしてもらうためには、労を惜しんではいけない。
 納得、根回しに、80%を注げ、会議は、合意にセレモニー。

第9条「実行過程では、最後の喜びを信じ、あきらめてはいけない」
 1回でダメなら2回、2回でダメなら3回・・・・の根性・執念が大切である。
 障害に屈し、ヘタに妥協することは、成功から遠ざかるだけである。

第10条「成果はラインに花を持たせ、失敗はラインとともに苦しみを分かつ」
 ラインに花を持たせるのが、スタッフの権威の証である。
 ラインが失敗を認める前に、スタッフ自信が助言・援助不足を率先して謝る度量を。